まず、SUPとは「Stand Up Paddleboard」の略で、水面に浮かせた専用ボードの上に立ち、パドルを漕いで水上を進むマリンアクティビティのことです。SUPヨガは、SUPで使用する専用ボードの上でヨガを行うもので、フィットネスとリラクゼーションの両方を体感することができると人気を集めています。屋内であれば天候や時間帯を問わず、安全で手軽に実践することができます。
●SUPヨガで得られる効果
一般的なヨガと同じポーズを行うとしても、ボードの上で行うことでより高いフィットネス効果が期待できます。ここからは、SUPヨガで得られる効果について見ていきましょう。
全身の筋肉を使って体幹を鍛えるSUPヨガは水上で揺れる不安定なボードの上でヨガのポーズをとっていくため、より体幹を意識する必要があります。そのため、インナーマッスルが鍛えられていることを実感できるでしょう。ボードの上に立つためにバランスをとるだけでも、インナーマッスルの強化につながります。ボードに慣れてさまざまなポーズに挑戦することで体幹が鍛えられ、均整のとれたボディメイクが期待できます。バランス感覚&集中力アップ波の上の不安定な場所でポーズをとっていくため、高いバランス感覚や集中力が求められます。SUPヨガであれば、基礎的なポーズに取り組むだけでも、バランス感覚や集中力を養うことができるでしょう。リラクゼーション効果ボード上でヨガポーズをとることに慣れてくると、水の上での揺れる感覚を楽しめるようになります。リゾート地のような大自然ではなくても、十分に心身のリラックス効果を得られるでしょう。
●SUPヨガの代表的なポーズ
ここからは、SUPヨガで行われることの多いポーズについて見ていきましょう。いずれもボードの重心となる「ハンドル」の位置を意識して行います。基本となる「安楽座のポーズ」ボード上に座る安楽座のポーズは、SUPヨガの基本となるポーズです。<ポーズの手順>1. ボードの前方に向かって、ハンドルに座る2. 両手は軽くひざの上に置き、背筋をしっかり伸ばす3. 水の揺れを感じながら、深い腹式呼吸を繰り返す気持ち良い伸びを感じる「チャイルドポーズ」ヨガでもおなじみのチャイルドポーズは、SUPヨガでも基本となるポーズです。安楽座のポーズと同じく、座ったまま行うことができます。<ポーズの手順>1. おへそがハンドルの上に来る位置で、四つん這いになる2. 両ひざを広げて、足の親指をボードにつける3. 額はボードの上につけたまま、かかとの上にお尻を沈めるようにして戻す4. 腕を前方に伸ばす姿勢改善にもつながる「ダウンドッグのポーズ」ダウンドッグのポーズは、ボードの上に立って行います。姿勢や肩こりなどの改善効果も期待できます。<ポーズの手順>1. 四つん這いになり、ゆっくりと腰と背中を持ち上げる2. 脚をまっすぐ伸ばす3. この姿勢のまま呼吸を繰り返すバランス感覚が重要な「橋のポーズ」橋のポーズは、ボード上でブリッジのような姿勢をとるポーズです。<ポーズの手順>1. ハンドルの上に仙骨が来る位置に仰向けになる2. 足の裏をボードにつけた状態でひざを曲げる3. 脚は腰幅よりも少し広めに開き、足先でボードを押しながらかかとの力を抜く4. お尻を持ち上げてから、背中の下で腕を組む